6.初・生ゆず唄

 

      それは2003年6月15日のこと。たまたまその日は札幌の神宮祭(札幌祭り)の日でした。
      祭りの後に「そういえば今日はゆずが札幌でライブやってるんだ!」と思い、
      私はその足で真駒内アイスアリーナへと向かいました。
      (ちなみに、当時私は田舎から出てきたばかりでライブに行ったことがありませんでした。)
      そしてアイスアリーナの外で木にもたれかかってぼーっとしていると・・・
      聴こえたんです。ゆずの唄が。
      その日は“体育館ツアー「すみれ」”の最終日。
      私が聴いた曲は『夏色』『アゲイン2』『すみれ』の3曲でした。
      どれも大好きな唄だったので本当に嬉しかったです。
      なにより、ずっと好きだったゆずの生声生唄を初めて聴いて、とても感動していました。
      やっぱり生とCDで聴くのとは違いますねぇ。
      少し違うアレンジがしてあったり、お客さんと一緒に唄ったり・・・。
      「いつか絶対自分も参加しよう」とその時強く思いました。
      その願いは後に思いがけないかたちで実現するのですが・・・。

 

7.ゆずってすごいでしょ

 

      それから私は周囲の人にゆずの素晴らしさを何度も語っていきました。
      「ゆずのCD貸して」と言われることも数回。
      CDを貸したことでゆずを好きになって後にCDを買ってくれるようになれば万々歳です(^^)
      ・・・私の周囲の人へ。カラオケでゆずばかり唄ってごめんね(笑)
      他に唄えるものがあまりなくて・・・(T_T) 精進いたします。。。

 

 8.ゆずvs節約生活

 

      2004年11月。私は当時自動車学校に通っていました。
      その自動車学校の送迎バスは真駒内アイスアリーナの横をルートとしています。
      11月13日もいつものとおり、私は自学に行っていました。
      そしていつものとおりにバスに乗って帰りました。ただ一つ違っていたことは、
      その日がゆずの「体育館ツアー2004 1〜ONE〜」の日だったということ。
      もちろん私はそのことを知っていましたが、やっぱりチケットはとれずにいました。
      それでもまた以前のように、外で漏れてくる唄を聴こうと、そしてちゃっかりグッズなんて
      買っちゃおうと、私はアイスアリーナ前でバスを降りました。
      その時点でもうライブ開始時間を1分ほど過ぎ、グッズ売り場は店員さん以外はいない状態。
      そんななかで買うのもなんだか目立ってしまうと思い、グッズはあきらめることにしました。
      そしてアイスアリーナの階段の前に座り、一人でぼーっとしていました。
       しかしその日の気温は氷点下。2〜3曲聴いたら帰ろうと私は考えてました。
      そんな時、一人のお姉さんが私に話しかけてきました。
      「チケット持ってないんですか?」
      ええ、持っていませんとも!・・・と思いつつも控えめに「あ・・・、はい。」と答える私。
      「よかったらチケットあまってるんで売りますよ。いくら持ってますか?」
      その日の私の財布の中には5千円ほど。でもここで全部使うわけにはいきません。
      迷いに迷って私は「さ・・・3千円くらいしかないです・・・。」と言いました。
      当然、6300円のチケットを3千円で売ってくれるわけがありません。
      お姉さんはひきつった笑顔でその場を離れていきました。
      このときの私の気持ちといったら!!
      ケチらなきゃよかった!とか、でもお金ないし!とかもうめちゃめちゃ・・・。
      色んな意味で無念でした・・・。

 

9.運命の日

 

      私があまりに不憫だったんでしょうか。その直後、女神が微笑んでくれたのです(笑)
      白い息を吐きながらぼーっと一点を見つめてる私のもとに一人の女性がやってきました。
      (以下、その女性のことを「女神」と呼んじゃいます。)
      女神はこう言いました。「チケット持ってないんですか?」
      まあ、その前に来たお姉さんと同じセリフですが。
      そして私はやっぱり控えめに「あ・・・、はい。」と答えました。
      「よかったらチケットいりませんか?あまってるんです。」女神はこう続けました。
      「でも私、あまりお金持ってないんですよ」今回は素直にこう答えた私。
      さっきのような無念は嫌なので先にお金のことを言っちゃいます。
      するとっっ!ここで女神はこう言ったんです。
      「お金はいりません。ただ一緒に中にはいってくれればいいんで。」
      「!?」一瞬理解できないでいる私に女神は説明してくれました。
      どうやら女神は、友達とライブに行く約束をしていたようなのですが、その友達が
      急用でいけなくなり、一人でライブに行くというのが嫌だったようなのです。
      少し怪しいと私は思っていましたが、それでも節約人間。「タダ」という言葉には弱いのです。
      「行きます!!」そして私は女神と共にアイスアリーナの中に入りました。
      もう、すごかったです!ゆずったら!!かっこいいったら、面白いったら!!
      CDを聴くだけでは分からないこともたくさんあるんですね。
      ゆずと私の距離は遠すぎず、近すぎず。顔は見える距離でした。そして我を忘れて叫ぶ私。
      って言っても周りの人に比べれば声は小さいし、照れも感じられたでしょうが。
      ライブが終わったあと、女神と語りながら外に出て、ちゃっかりグッズも買っちゃいました。
      グッズを買っているのを見ていたので、女神は私が少しはお金を持っていることを
      知っていたはずですが、一切チケット代を請求してくることはありませんでした。
      住所や電話番号すら聞いてくることなく、後でお金を払うなんてことすらなさそうで、
      私は女神のその寛大さに心から驚き、感謝しました。
      女神様、本当にあの時はありがとうございました。
      もうライブに行くこともあまりできなくなるだろうと思っていたので、大切な記念になりました。
      なにより、ずっと好きだったゆずのライブに最後のチャンスで行くことができて、
      感謝してもしきれないほど、とにかく感謝っっです。
      女神がこのサイトを見てくれることはあるのでしょうか・・・・。

 

 

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