「十津川警部シリーズ」   西村京太郎 

 

ドラマでもお馴染み、十津川警部とカメさんこと亀井刑事が登場する推理小説です。
さまざまな事件を十津川警部が追っていく。
犯人は一体誰なのか。読んでいてワクワクしてしまいます。
短編集もあれば長編小説もあるので、好みに合わせて読んでみてはいかがでしょうか。
このシリーズの小説はたくさん出ているので、すべてを紹介することはできませんが、
とりあえず私が最近読んだものを紹介します。

「東京発ひかり147号」

ある日殺害された予備校生の部屋から奇妙な暗号が発見されます。
その暗号は、ある殺人事件の予言でした。
その殺人のあと、また予言の書が見つかり、その通りの連続殺人が起きていきます。
予言は本当に存在するのか・・・。そして十津川警部は犯人を捕まえられるのか・・・。
最初にきっとこの人が犯人なんだろうなぁ・・・と思いながら読んでいましたが、
思いっきり予想を裏切る結末でした。
他の作品も簡単には結末が想像出来ないようなものばかりです。
推理小説はちょっと・・・という人も一度だまされたと思って読んでみてください。

祥伝社文庫  2004年2月20日初版発行

 

 

 

 「騙し絵の檻」   ジル・マゴーン 

 

海外のミステリー小説です。
無実の罪で投獄されていた主人公が、真犯人に復讐するために真実をつきとめようと
するお話。主人公の犯人に対する執着心も恐ろしいことながら、そんななかで恋愛も
さりげなく始まっていて、事件とうまくからみあっていく。
多くの犯人と思われる人の中から真犯人を見つけ出すのは大変難しいことで、誰もが
怪しく見えるのに、全員にアリバイがある。
そんななかでアリバイはくずれていって、ついに真犯人が判明。
主人公は本当に真犯人に復讐するのか!?
ってな感じな内容です。
途中で犯人が全くわからなくてドキドキ。
犯人がわかったら、今度は主人公がどうするのかでドキドキ。
私はずっとドキドキしっぱなしでしたよ。
ただ、難点もあり。
登場人物が全員外人さん。
外人さんの名前って覚えるのが難しいんですよね。そのせいで、途中途中で、「この人
は誰だったけなぁ」っていうことが何度もありました。
まぁ、最初のページに「人物紹介」が載っていたのでなんとか混乱も少なく読むことがで
きましたが。
なんだかんだで、このお話はまるで映画のストーリーのようで面白かったです。

創元推理文庫  2000年12月15日初版発行

 

 

 

 

 「模倣の殺意」   中町信 

 

この話は、私の大好きな「大どんでん返し」のあるお話です。                
やっぱりいいですね、どんでん返し。
「そうきたか!!」って感じで、予想もつかない展開。
まぁ、勘のするどい人なら読んでる途中で気づくんでしょうが、私は自他共に認める鈍感
人間。さっぱりわからないまま読み続け、最後の最後に「マジで!?」となりました。
ある売れない作家が自殺するが、彼の恋人が事件の真相を探るために動き出す。
さらに、売れない作家の自殺について、彼と知り合いでもあるルポライターが真相をつき
とめようと調べはじめる。
この、恋人の女性とルポライターのそれぞれの日記風の目線からこのお話は進んでい
きます。このストーリーの進め方も、どんでん返しへとつながるテクニックだったと後ほど
気づきましたが。本当にこの作者はすごいなー、と思わずため息がでるほどでした。
映画「シックスセンス」を見たときのような衝撃を受けましたよ(笑)
どんでん返し好きな人にはもってこいのお話です。

創元推理文庫  2004年8月13日初版発行

 

 

 

 「幸福の手紙」   内田康夫 

 

 

皆さまご存知、「浅見光彦シリーズ」です。                            
このシリーズは大好きなんですが、実はドラマでしか見たことがなかったんです。
そんな私ですが、ついに、小説を読んでみました。
普段からドラマで見ていただけに、頭の中でイメージがどんどんふくらんで展開していき
ましたよ。ドラマでも面白いとは思ってたんですが、本家本元、小説もなかなか面白いも
のですね。
このお話は、「幸福の手紙」というタイトルなのに、最初は「不幸の手紙」から始まります。
そんなところも「さすが内田先生!」って感じですね。
関係ないと思われていた3つの殺人事件が、浅見光彦の推理で一つに結ばれます。
ちなみに、主な舞台は東京になりますが、キーワードは北海道になります。
「日勝峠」「帯広」「然別湖」などなど、北海道人なら一度は耳にしたことのある言葉がたく
さん出てきています。
そして一番のキーワードは「半分の馬を見た」
殺された男が直前に残した意味不明なこの言葉。一体この言葉は何を意味するのか!?
なーんてことを考えつつ、光彦とともに事件を解いていく快感はなかなかのものです。
浅見光彦ファンはもちろんのこと、「浅見?誰それ」って人も一度は読んでみてください。
きっと後悔はしないと思いますよ。

光文社文庫  2005年3月20日初版発行

 

 

 

 

 

 

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